ウェイトゲイナーとは?
|普通のプロテインとの違い・増量期の選び方
公開
「食べても太れない」「増量期なのに体重が増えない」——そんな悩みを持つ人に注目されているのがウェイトゲイナーです。
普通のプロテインと何が違うのか、自分に本当に必要なのか。この記事ではカロリー・タンパク質・炭水化物の比較データをもとに、ウェイトゲイナーの仕組みと選び方を解説します。「食事+普通のプロテイン」で自作する方法も紹介します。
プロテインの種類全般についてはプロテインの種類ガイドをご覧ください。
炭水化物
プロテイン
ゲイナー
ウェイトゲイナーの基本構成
ウェイトゲイナーとは何か
高カロリー・高炭水化物のプロテイン製品
ウェイトゲイナー(Weight Gainer)は、体重増加・増量を目的とした高カロリーのプロテイン製品です。通常のプロテインがタンパク質の補給を主目的とするのに対し、ウェイトゲイナーはタンパク質に加えて大量の炭水化物(糖質)を含み、1食あたりのカロリーを大幅に増やしているのが特徴です。
主な成分構成
ウェイトゲイナーの主な炭水化物源はマルトデキストリン(粉飴の主成分)です。これにホエイプロテインやカゼインプロテインを組み合わせ、ビタミン・ミネラルを添加した製品もあります。海外製品ではオーツ麦(オートミール)を炭水化物源にした製品も見られます。
1食あたりのカロリー目安
製品によって大きく異なりますが、1食(1スクープ)あたり300〜1,000kcal程度です。通常のホエイプロテインが1食100〜150kcalであることを考えると、2〜7倍のカロリー密度があります。このカロリー差こそが、ウェイトゲイナーの存在意義です。
ゲイナー kcal
WPC kcal
WPI kcal
1食あたりカロリーの比較イメージ
普通のプロテインとの違いを数値で比較
ウェイトゲイナー・WPC(ホエイプロテインコンセントレート)・WPI(ホエイプロテインアイソレート)の3つを主要な栄養指標で比較しました。
| 項目 | ゲイナー | WPC | WPI |
|---|---|---|---|
| 1食あたりカロリー | 300〜1,000kcal | 100〜150kcal | 90〜120kcal |
| タンパク質含有率 | 30〜50% | 70〜80% | 85〜95% |
| 炭水化物/1食 | 40〜150g | 3〜8g | 1〜3g |
| 脂質/1食 | 3〜15g | 2〜5g | 0.5〜2g |
| 1kg単価目安 | 2,500〜5,000円 | 2,000〜4,000円 | 4,000〜7,000円 |
| 主な用途 | 増量・体重増加 | 筋肥大・日常補給 | 低脂質・乳糖カット |
タンパク質含有率はゲイナーが最も低いですが、その分炭水化物で総カロリーを稼いでいます。「タンパク質だけ摂りたい人」にはゲイナーは不向きで、あくまで「カロリーを効率よく増やしたい人」向けの製品です。
自分に必要かどうかの判定フロー
ウェイトゲイナーが必要な人・不要な人
必要な人の条件
食事量を増やしたいが、物理的に食べられない(食が細い・すぐ満腹になる)
増量期のカロリー目標(例: 3,000kcal/日)に食事だけでは到達できない
いわゆる「ハードゲイナー」体質で、食べても体重が増えにくい
トレーニング前後のカロリー・炭水化物補給を効率化したい
不要な人の条件
食事で十分なカロリーを摂れている(増量目標に対して食事のみで達成可能)
ダイエット中・減量期の人(カロリーを増やすのは目的と逆)
タンパク質だけを効率よく摂りたい人(→ 通常のプロテインで十分)
「カロリー不足」が原因かどうかの確認
体重が増えない原因がカロリー不足なのか、それとも別の要因なのかを確認することが先決です。まずは1週間分の食事記録をつけて、1日の平均摂取カロリーを計算してみましょう。消費カロリー(基礎代謝+活動量)に対して300〜500kcal多く摂取するのが増量の基本です。このプラス分を食事で補えないときに、ウェイトゲイナーが選択肢になります。
太りたい方向けの情報は太りたい人のためのプロテインガイドもあわせてどうぞ。
選ぶ際のチェックポイント
ウェイトゲイナーの選び方
1食あたりのカロリーとタンパク質量のバランス
製品によって1食あたりのカロリーは300〜1,000kcalと大きく異なります。自分の不足カロリーに合った製品を選びましょう。例えば「食事で2,500kcal摂れていて、目標が3,000kcal」なら、1食500kcal程度のゲイナーを1回飲めば目標達成です。
炭水化物源の種類をチェック
多くのゲイナーはマルトデキストリンを炭水化物源としていますが、一部製品ではオーツ麦やスイートポテトパウダーなど、より複合的な炭水化物を使用しています。マルトデキストリンは吸収が速い一方、血糖値が急上昇しやすい傾向があります。消化が穏やかなほうが良い場合はオーツ麦ベースの製品も検討してみてください。
味の飲みやすさは継続の鍵
ウェイトゲイナーは1食の量が多い(粉末60〜150g程度)ため、味が合わないと毎日続けるのが苦痛になります。チョコレート系が無難ですが、甘すぎるという声も多いです。可能であれば少量パックで味を試してから大容量を購入するのがおすすめです。筋トレ向けプロテインの選び方は筋トレ向けプロテインの選び方も参考になります。
基本ゲイナーシェイク
オートミールスムージー
ナッツバターシェイク
自作ゲイナーのレシピ例
自作ウェイトゲイナーという選択肢
ウェイトゲイナーは「プロテイン+炭水化物」が基本構成です。つまり、粉末プロテインに炭水化物源を自分で追加すれば、自作ゲイナーを作れます。コスパに優れ、甘さや成分をカスタマイズできるのがメリットです。
基本ゲイナーシェイク
粉末プロテイン30g + 粉飴(マルトデキストリン)50g + 牛乳200ml
オートミールスムージー
粉末プロテイン30g + オートミール50g + バナナ1本 + 牛乳200ml
ナッツバターシェイク
粉末プロテイン30g + ピーナッツバター大さじ2 + はちみつ大さじ1 + 牛乳250ml
自作のメリットとデメリット
自作の最大のメリットはコスパです。粉飴(マルトデキストリン)は1kgあたり500〜800円程度で購入でき、これに安価な粉末プロテインを組み合わせれば、市販のゲイナーより大幅に安くなります。デメリットは計量の手間と、外出先では作りにくいことです。
増量期の注意点
増量期のプロテイン活用のコツ
増量 ≠ 脂肪をつけること
ウェイトゲイナーで体重を増やすにしても、筋トレとの併用が前提です。トレーニングなしでカロリーだけ増やすと、増えるのは脂肪だけになります。増量期であっても週3〜4回以上のレジスタンストレーニングを行いましょう。
一気に増やさず月1〜2kgペース
急激なカロリー増加は消化器系の負担になるだけでなく、体脂肪の増加割合が大きくなります。1カ月あたり1〜2kg程度の体重増加ペースが筋肉量を効率よく増やすのに適しているとされています。
消化不良を起こしやすい人の対策
ゲイナーは1食の量が多いため、胃もたれや下痢を起こす人もいます。その場合は1回量を半分にして1日2回に分ける、水の量を増やして濃度を下げる、食事と一緒ではなく間食として飲む、などの工夫で改善することがあります。
まとめ
ウェイトゲイナーは「食事だけではカロリーが足りない人」のための製品です。すべてのトレーニーに必要なわけではありません。
- →まずは自分のカロリー収支を確認し、本当にゲイナーが必要か判断する
- →コスパを重視するなら粉末プロテイン+粉飴の自作ゲイナーも有効
- →増量は筋トレとセットで、月1〜2kgペースが目安
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