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乳糖フリー・ラクトースフリーのプロテイン
|お腹が弱い人の選択肢

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プロテインを飲むとお腹がゴロゴロする、張る、下痢気味になる——そんな経験はありませんか? その原因は乳糖(ラクトース)かもしれません。日本人の約65〜75%は乳糖を分解する酵素の活性が低いといわれています。

この記事では、乳糖とは何か、なぜプロテインでお腹のトラブルが起きるのか、そして乳糖フリーのプロテインにはどのような選択肢があるのかを解説します。WPI・ソイ・ピープロテインそれぞれの特徴を比較し、自分に合った製品を見つけるための情報をまとめました。

※WPCとWPIの違いについてはWPCとWPIの違い徹底比較で詳しく解説しています。

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牛乳 → 乳糖 → 分解のイメージ

乳糖(ラクトース)とは何か

乳糖は牛乳に含まれる糖質の一種

乳糖(ラクトース)とは、牛乳や母乳に含まれる天然の糖質です。グルコース(ブドウ糖)とガラクトースが結合した二糖類で、牛乳100mlあたり約4〜5g含まれています。牛乳を飲んだときのほんのりとした甘みは、この乳糖によるものです。

乳糖を分解する酵素「ラクターゼ」の働き

乳糖を消化するには、小腸で分泌される「ラクターゼ」という酵素が必要です。ラクターゼが乳糖をグルコースとガラクトースに分解し、それぞれが小腸から吸収されます。このラクターゼの分泌量が少ないと、乳糖が未消化のまま大腸に到達し、腸内細菌によって発酵されることでガスや下痢の原因になります。

日本人の約65〜75%がラクターゼ活性が低い

乳児期にはほとんどの人がラクターゼを十分に分泌していますが、成長とともに分泌量が減少する傾向があります。これは遺伝的な要因が大きく、東アジア系の人々では約65〜75%がラクターゼ活性の低下がみられるとされています。北欧系の人々では逆に90%以上がラクターゼを十分に持っているため、地域差が大きいのが特徴です。

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お腹の不調が起きるメカニズム

なぜプロテインでお腹がゴロゴロするのか

WPC(濃縮乳清たんぱく)には乳糖が残る

ホエイプロテインの製法には主にWPC(Whey Protein Concentrate)とWPI(Whey Protein Isolate)の2種類があります。WPCはタンパク質含有率が70〜80%程度で、残りの20〜30%に乳糖・脂質・ミネラルなどが含まれています。つまり、WPCプロテインを1食30g摂取すると、約1.5〜2.5gの乳糖を同時に摂取することになります。

乳糖含有量はWPCで約5〜8%

WPCプロテインの乳糖含有量は製品によって差がありますが、一般的に原料粉末中の5〜8%程度です。牛乳コップ1杯(200ml)の乳糖は約10gなので、WPCプロテイン1食分の乳糖量は牛乳の約1/4〜1/5程度です。少量ではありますが、ラクターゼ活性が低い方にとっては不調の原因になり得ます。

飲む量・タイミングとの関係

お腹の不調は乳糖の量だけでなく、一度に飲む量やタイミングにも左右されます。空腹時に大量のプロテインを一気に飲むと症状が出やすい傾向があります。また、プロテインを牛乳で溶かすと、プロテイン自体の乳糖に加えて牛乳の乳糖も加わるため、お腹が弱い方は水や豆乳で溶かすことで負担を軽減できます。

WPI
ソイ
ピー

乳糖フリーの3つの選択肢

乳糖フリーの選択肢 — WPI・ソイ・ピー

乳糖を避けてタンパク質を摂る方法は主に3つあります。それぞれの特徴を比較してみましょう。

タイプ乳糖原料味の傾向こんな人に
WPI(分離乳清たんぱく)ほぼゼロ(0.5%以下)牛乳由来ホエイと同等。ミルク感ありホエイの味が好きで乳糖だけ避けたい人
ソイプロテインゼロ大豆由来きな粉風味。あっさり植物性を好む人。大豆アレルギーがない人
ピープロテインゼロえんどう豆由来豆の風味。独特の味がある大豆・乳アレルギーがある人

WPI — 乳糖をほぼ除去したホエイプロテイン

WPI(Whey Protein Isolate)は、WPCからさらに乳糖と脂質を除去した製法です。タンパク質含有率は90%前後で、乳糖含有量は0.5%以下まで低減されています。ホエイプロテインの味や溶けやすさはそのままに、乳糖だけを大幅にカットできるため、乳糖は避けたいがホエイの味が好きという方に最適です。詳しくはWPCとWPIの違い徹底比較で解説しています。

ソイプロテイン — 大豆由来で乳糖ゼロ

ソイプロテインは大豆を原料としているため、乳糖は含まれません。植物性タンパク質を好む方や、乳製品全般を避けたい方に適しています。きな粉に似た風味があり、チョコレートや抹茶などのフレーバーとも相性が良いです。詳しくはソイプロテインのメリット・デメリットをご覧ください。

ピープロテイン — アレルゲンが少ない選択肢

ピープロテインはえんどう豆を原料とした植物性プロテインです。乳製品も大豆も使用しないため、乳・大豆アレルギーがある方にとって貴重な選択肢です。独特の豆の風味がありますが、フレーバー付きの製品であれば飲みやすくなっています。日本での製品数はまだ少ないものの、徐々に選択肢が増えてきています。

タンパク質含有率 90%以上
WPI100% or ブレンド確認
1kgあたり価格を比較

WPI選びのチェックポイント

WPIプロテインの選び方

タンパク質含有率90%以上がWPIの目安

WPIを選ぶ際は、まずタンパク質含有率を確認しましょう。一般的にWPIは90%前後のタンパク質含有率があります。含有率が85%以下の場合、WPCとのブレンドである可能性があるため、原材料欄で「ホエイたんぱく(WPI)」と明記されているかどうかを確認するのが確実です。

WPIとWPCのブレンド製品に注意

市場にはWPIとWPCをブレンドした製品も多くあります。「WPI配合」と謳いつつもWPCが主原料の場合、乳糖を十分にカットできていない可能性があります。乳糖を確実に避けたい場合は、原材料の最初に「分離乳清たんぱく(WPI)」が来ている製品を選びましょう。

1kgあたり価格の相場感

WPIはWPCに比べて製造工程が多いため、価格は20〜40%ほど高くなります。1kgあたりの相場は3,000〜6,000円程度です。大容量パック(3kg以上)を選ぶとコストを抑えられます。プロテインログのWPCとWPIの比較記事で価格帯の詳細を確認できます。

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大豆

えんどう豆

植物性プロテインの原料

ソイ・ピープロテインという選択肢

ソイプロテインのメリットとデメリット

ソイプロテインの最大のメリットは乳糖ゼロかつ価格が手頃なことです。WPCと同等か、やや安い価格帯で購入できます。消化吸収がホエイよりゆっくりなため、腹持ちが良いという声もあります。一方デメリットとしては、溶けにくい製品があること、独特のきな粉風味が苦手な方がいることが挙げられます。

ピープロテインの特徴と味の傾向

ピープロテインは日本ではまだ認知度が低いですが、乳・大豆・グルテンのいずれも含まないため、アレルギー対応の選択肢として注目されています。アミノ酸スコアはホエイやソイよりやや低いものの、BCAAの含有量は比較的高いです。味はメーカーにより差が大きく、フレーバー付きの製品を選ぶのがおすすめです。

植物性ブレンドプロテインの選択肢

最近では、ピープロテインとライスプロテイン(玄米由来)をブレンドした製品も登場しています。複数の植物性タンパク質を組み合わせることでアミノ酸バランスを補完する設計です。乳・大豆アレルギーがあり、アミノ酸スコアも気にしたい方には検討の価値があります。

1
少量ずつ飲む
2
水の温度に注意
3
タイミングを工夫

お腹のトラブルを防ぐヒント

お腹のトラブルを防ぐ飲み方の工夫

少量ずつ飲む(1回20g以下から開始)

乳糖不耐症の症状は摂取量に依存します。いきなり1食分(25〜30g)を飲むのではなく、まずは半量(10〜15g)から始めて体調を確認しましょう。問題がなければ徐々に量を増やすことで、お腹の負担を最小限に抑えられます。

水の温度と飲むタイミング

冷たすぎる水でプロテインを飲むと、お腹に刺激を与えやすくなります。常温〜ぬるめの水で溶かすと負担が軽減される場合があります。また、空腹時よりも食事と一緒に、または食後に飲むことで消化器への負担を分散できます。

乳糖分解酵素サプリメントの活用

どうしてもWPCプロテインを飲みたい場合は、ラクターゼ(乳糖分解酵素)のサプリメントを食前に摂取する方法もあります。ドラッグストアやECサイトで購入でき、乳糖の消化を助けてくれます。ただし、根本的な解決策としてはWPIやソイへの切り替えのほうが確実です。

お腹のトラブル全般の対策については「プロテインとお腹のトラブル対策」で詳しく解説しています。

まとめ

プロテインでお腹がゴロゴロする場合、乳糖(ラクトース)が原因の可能性があります。対策は大きく3つです。

成分で選ぶ基準については無添加プロテインガイドもあわせてご覧ください。プロテインログで製品タイプを確認しながら、あなたに合うプロテインを見つけてください。

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